【税務×労務クロストーク】スタートアップで活躍する2人が見つめる未来
好評の「ST場クロストーク企画」第4弾!
今回は、昨年末に開催された事務所で輝かしい活躍をしたスタッフを表彰するSUグランプリの受賞者コンビによるクロストークをお届けします!
1人目は、入社後わずか半年でめきめきと実力を発揮し、新人賞を獲得した労務部門のホープ・竹内智也さん。
そして2人目は、昨年のSUグランプリで見事MVPに輝いた税務担当者・佐藤大介さん。
急成長するスタートアップで活躍する2人が見つめている未来とは――
Interview:室井健吾
SUグランプリを振り返って
――自分の頑張りと周りの評価が一致していることがわかって嬉しかった。(佐藤)
●佐藤さんは昨年末のSUグランプリで年間のMVP、竹内さんは新人賞を受賞されましたが、そもそもお2人に接点はあるんですか?
竹内:けっこうありますよ。
佐藤:僕と一緒にやっている案件が多いですね。竹内さんはめっちゃイケてるので、僕は推しているんです。
●それは竹内さんの成長ぶりが?
佐藤:そうです。今社内で一番フォーカスされているんじゃないですかね。 ガツガツしていて、エネルギーに溢れていて。それでいて話し方も柔らかいのですごいと思います。このままいったら今のマネージャー陣が抜かされちゃうんじゃないですかね。
竹内:いえいえ。とんでもないです!
●竹内さんご自身は、上昇志向が強いほうですか?
竹内:上昇志向が強いかはわからないんですけど、“社労士として活躍したい”というのは意識していますね。労務をメインに扱いつつ、他のことも勉強しながら、サービスとしても提供できる仕事ができればいいなと思っているんです。それが結果としてお客さんに好影響を与えて、会社としても売上を上げられればいいなと思っていて。それがガツガツしていると見てもらえているのかなと思います。
●実際、入社後わずか半年(※インタビュー当時)でSUグランプリの新人賞を受賞されましたよね。名前を呼ばれた瞬間はどうでした?
竹内:自分で言うのもあれなんですけど、色々と頑張っていたので、“もしかしたら?”とは思っていたんです(笑)。でも新人賞は労務部門から選ばれたらいいなと思っていたので、“僕自身がどうしても!”というよりは、労務部門として受賞できたことが嬉しかったですね。
●竹内さんから見て佐藤さんの印象は?
竹内:僕は税務スタッフの中で唯一票を入れたのが、佐藤さんなんですよ。
佐藤:えー!めっちゃ嬉しいです。ここで答え合わせができちゃいました(笑)。
竹内:佐藤さんもガツガツしている方ですし、お客さんと真摯に向き合っているなと思いますね。
●そして佐藤さんは、見事MVPを獲得されましたよね。
佐藤:びっくりしましたね。個人的には頑張った年だとは思っていたんですけど、自分の“頑張った感”と周りの評価って、一致しないことが多いじゃないですか。だから今年はダメかなと思っていました。
●ご自身としても意外な結果だった?
佐藤:そうですね。でも自分の頑張りと周りの評価が一致していることがわかって嬉しかったです。 “あっ、間違ってなかったんだ”と思って。
●賞金はどうされたんですか?
佐藤:賞金は使わずに、未だに家の中の一番高いところに置いてあります。
竹内:えー!僕は速攻使いました(笑)。
●正反対だ(笑)。
竹内:でも労務の皆さんにケーキとかお菓子を買いましたよ!(笑)。
前職との違いとスタートアップの雰囲気
――困っている人がいるときに、自分が助けられる仕事に就いていたい。(竹内)
●竹内さんはスタートアップに来るまでは、どのようなお仕事を経験されてきたんですか?
竹内:元々、大学の頃から法律の勉強をしていまして。30歳手前くらいで社労士事務所に入ったんですけど、そこはどちらかと言うと事務の仕事がメインだったので、お客さんの顔が全然見えなかったんですよね。だからもっとお客さんの視点で仕事をしてみたいというのがあって。そんなときに最初の緊急事態宣言が昨年の4月に出たじゃないですか。
●はい。
竹内:困っている人がいるその瞬間に、自分がフォローできないというのがすごくもどかしくて。今度は自分が直接対応したいなと思ったので、転職を決意しました。
●“コロナで困っているお客さんを直接助けたい”という想いから、転職を決断されたんですね。
竹内:困っている人がいるときに、自分が助けられる仕事に就いていたいというのが、大きな理由でしたね。
●佐藤さんの前職は?
佐藤:前職は財務コンサルタントをやっていました。金融機関の借入に特化した事務所で、税理士業務と資金調達業務を組み合わせたようなところでしたね。
●幅広くやるというよりは、特化型。
佐藤:年商3億円の会社を10億円にする手伝いとかをしていました。 従業員20人のうち5人が新卒のベンチャー企業で、服装もスーツではなくジーパンにジャケットで働くラフな感じの事務所でしたね。
●前職とスタートアップとの違いはありますか?
佐藤:スタートアップには、“みんなで教え合いながら育てていこう”という雰囲気がありますね。前職は個人プレーヤーの集まりという感じが否めなかったので。
●それと比べて、スタートアップは協力してやっていく雰囲気がある。
佐藤:そこはびっくりしました。「なんでも聞いていいよ」と言われて、聞いたら本当になんでも教えてくれるんですよ。実際に質問したら嫌な顔する人もいるのが普通だと思っていたので、そういうことがなくて安心しました。
竹内:たしかに経験があるスタッフさんにすごく初歩的な質問をしても、嫌がる顔をされないので仕事がやりやすいですね。お客さんから質問が来て調べる時間がないときに、知っている人にパッと聞いて対応したほうがいいなと思うタイプなので。だから遠慮なく聞いちゃうことが多いです。
●調べて時間をかけるよりは、その場ですぐ解決したい。
竹内:そうですね。自分がどう思われたとしても、お客さんがその瞬間に解決できるほうを選んじゃいます。
入社までの経緯と面接時のこと
――実際に入社したら“こんなにいいところだったんだ!”と思いました。(佐藤)
●佐藤さんがスタートアップに応募した時期は、覚えていますか?
佐藤:2018年の5月だったと思います。ちょうど前職を辞めたタイミングだったので、当時はめちゃくちゃお金がなかったのを覚えています。
●スタートアップへの入社が決まる前に、前職を辞めていたんですか?
佐藤:そうですね。正直ちょっとナメていたところもあって。応募すればすぐ採用されて転職できると思っていたんです。前職が軽い感じで入社できたので、スタートアップみたいにちゃんとした採用フローで進んでいくのが新鮮でしたね。
●実際に面接のときの印象とか雰囲気は覚えていますか?
佐藤:当日はめっちゃ緊張していて。所長の大堀さんと面接でしたんですけど、感情の起伏が垣間見えなかったので、最初は“大堀さんって僕に興味あるのかな?”と思いました。感情がないのかな?と(笑)。
●ハハハ(笑)。入社が決まったときは嬉しかったですか?
佐藤:なんせお金がなさすぎたので(笑)。
●切実すぎる(笑)。入社後にギャップなどは感じましたか?
佐藤:面接時の雰囲気と比べて、実際に入社したら“こんなにいいところだったんだ!”と思いました。
●竹内さんがスタートアップに応募したのはいつ頃でしたか?
竹内:2020年8月に入社しているんですけど、応募した時期は5月の下旬でしたね。
●他にも何社か受けていたんですか?
竹内:そうですね。4~5社くらい受けて2社から内定はもらっていたんですけど、その時点ですでにスタートアップに入りたいと思っていました。
●その理由は?
竹内:返信が早かったというのもあるんですけど、岩元さんとの面談で“この人と一緒に仕事したいな”と思ったのが一番大きいですね。
●それは岩元さんの人柄に惹かれて?
竹内:そうですね。僕は以前、美容室に営業をしに行く仕事をしていたことがあって。岩元さんも元々営業をされていた方なんですけど、その営業時代の話をたくさん聞かれたんですよ。
●労務部門としての業務内容とかではなく?
竹内:「労務として…」みたいな堅い話はほとんどなかったんです。“えっ、本当に社労士さんなのかな”と思ってしまうくらいで(笑)。僕も堅くないところで働きたかったので、こういう人と一緒に仕事ができたらいいなと思いましたね。
スタートアップの一員になって味わうスピード感
――失敗することを公に許容してくれる雰囲気があるので、アグレッシブにやりやすい。(竹内)
●竹内さんは実際に入社されて、イメージの違いはありましたか?
竹内:イメージの違いは、そんなにはなかったんですけど、担当を持たせてもらえるまでが早くてびっくりしました。以前に働いていた事務所では、担当を持てるようになるまで、長い期間がかかったんです。でもスタートアップでは、入社後1ヶ月くらいで「これ渡すから、やっておいてね」と言われて。そのスピード感には驚きましたね。
●できそうだなと思われれば、すぐに仕事を振ってもらえるようになる。そこは怯まずにチャレンジできましたか?
竹内:そうですね。失敗することを公に許容してくれる雰囲気があるので、アグレッシブにやりやすいです。小さい失敗はいっぱいしているんですけど、そこも織り込み済みで仕事を振ってもらえているのかなと。
●チャレンジ精神がある人にとっては、働きやすい職場というか。佐藤さんもすぐに担当を任せてもらえたんですか?
佐藤:そうですね。割と早く任せてもらえた気がします。まずは先輩の手伝いから始めるんですけど、1年後には30社くらい持っていましたね。
●いきなり30社も持って、不安とかはなかったですか?
佐藤:ありましたね。当時は僕に価値があるのかもわからなかったです。自分みたいな人が話して、お客さんが満足してくれるのだろうか?と思っていました。あと僕は営業の経験もなかったので、毎日緊張していましたね。最初のうちはその日に話さなきゃいけないことを、台本のように書いてから打ち合わせに行っていました。
●仕事のやりがいを感じるのは、どういうときですか?
佐藤:お客さんから「税理士事務所とこんなにいい関係性を築けるとは思わなかったです!」という言葉をもらったときですね。
●それは嬉しいですね!
竹内:僕も同じお客さんを相手にしているんですけど、その方は佐藤さんのことをすごく褒めていて。「月に1回、会うのが楽しみで仕方がないです」と仰っていました。
● ガッチリと心を掴んでいるじゃないですか!逆に一番大変だったことはなんですか?
佐藤:入社したときは23歳だったので、“23歳の言うことなんて聞いてくれるのかな?”という自分の中の劣等感と闘うのは大変でしたね。それが自信に変わるまでの期間が苦しかったです。
●そういう大変なときって、どうやって乗り切っていたんですか?
佐藤:同じチームのメンバーとかに話を聞いてもらうことが多いですね。あとはマネージャーの福田さんに相談すると、スッと悩みが消えるんです。直接的な悩みを話しているわけじゃないんですけど、話しているだけでなんか心が洗われた気持ちになるんですよ。
●そんな浄化作用があるんですか!
佐藤:自分が一番信頼している上司だからかもしれないです。だから大変なときに溜まったストレスを発散するというよりかは、別の視点でいいことを感じていれば自然と消えてなくなるんですよね。
スタートアップ向きの素質と今後のライフプラン
――“逆境をチャンスと思えるような人”が向いているんじゃないかと思います。(竹内)
●どういう素質があれば、スタートアップに向いていると思いますか?
竹内:“逆境をチャンスと思えるような人”が向いているんじゃないかと思います。税務も労務も割と忙しいので、それを楽しめる人が向いているんじゃないかと。
佐藤:あとは税務や労務など部門を問わず、スタッフの入退社も全部自分の責任だと思える人がいいですね。会社で起こることを、自分のこととして捉えられる人がいたらいいなと思います。 たとえ他部門のスタッフが退職されたとしても、自分が巻き込んでいけなかったという責任もあると思うので。
●当事者意識というか。
竹内:それは同感です。どうしても担当を持つと“自分のお客さん”というイメージが強くなってしまいがちだと思うんですけど、それは自分が担当している“会社のお客さん”なんですよ。だから“自分の担当の仕事だけでいいや”と思う人よりは、もっと周りに目を配って、それを自分の事として捉えられるような人に来て欲しいなと思います。
●佐藤さんは面接もやられていますが、どういうところを見ますか?
佐藤:パッと見たときの印象ですね。僕の感覚だとシャツがシワシワだったりしたら、ちょっと気になるかもしれません。面接をしていると、“やる気に溢れているな”と感じる人がいれば、“とりあえずいくつか応募している中の1社なんだな”と感じる人もいたりして。
●スタートアップは今後も支店展開も含めて拡大していく予定ですが、お2人はこれからどういうスタンスで働いていきたいですか?
佐藤:まずはスタートアップのマインドを後輩に教えていきたいです。支店をまたいでも1つの会社なので、“会社として正しいことはどういうことなのか”という意識を持って動いていきたいと思います。
竹内:今回SUグランプリで新人賞を頂けたのも、会社にそういう動きをしていることを皆さんに評価して頂いている証だと思うんですよね。だから失敗を恐れずに自分からアクションを起こして、それが後から入って来る人にも繋がるような根幹を作っていきたいですね。
●失敗しても全然OKという雰囲気を作っていく。
竹内:そうですね。むしろスタートアップは、自分から率先して動くことを推奨する環境ができているので。やっぱり自分が行動していかないと、周りに対しての説得力も薄まってしまうじゃないですか。だからそういうことは継続してやっていきたいなとは思っています。
●ちなみにプライベートでの目標は?
佐藤:家族に楽をさせてあげれるくらいに、経済的にも精神的にもゆとりを持っていきたいです!(笑)。あとはみんなが幸せになってくれたらそれでいいです。
●仏のような境地!竹内さんの目標は?
竹内:僕は単純な士業というよりも、それを1つフックにして横展開しながら色々なことに挑戦していけたらいいなと思っています。
●“士業の向こう側”みたいな?
竹内:かっこよく言うとそうなります(笑)。まだ自分がスタートアップで何ができるのか定まっていないんですけど、“単純な社労士にはなりたくない”という気持ちはありますね。
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新しい“スタート”をともに
弊所は2015年に設立し、設立前後の企業のスタートアップを中心に、
経営支援を行っています。 2017年には社労士部門を設立し、お客様に
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