【労務クロストーク】リーダーとサポートスタッフが語る仕事の流儀
好評の「ST場クロストーク企画」第2弾!
今回は労務部門のスタッフによる対談を実施しました。
1人目は入社後約2年で、労務部門を取り仕切るリーダーに抜擢された岩元寿郎さん。
普段はズバっと指摘することもあり、厳しいというイメージを持たれがちですが、仕事への原動力は「カッコよくなりたい!」という想いから、というピュアな一面も。
お相手を務めるのは、助成金サポート業務をはじめ新人への教育などに精を出し、ご自身では「何でも屋さん」と言う縁の下の力持ち・吉田美紗都さん。
“言いたいことを言い合える関係”と認め合うお二人に、社労士を目指すきっかけや、教える立場としてのこだわりなど「仕事の流儀」を存分に伺いました!
Interview:室井健吾
社労士業界を目指すきっかけ
――“固くない事務所”というのが重要なポイントでした。“ここなら楽しく仕事できそう”と思って。(岩元)
●岩元さんが社労士を目指そう!と思ったきっかけは何ですか?
岩元:僕は故郷の鹿児島で自動車整備士をやっていて、それから商社の営業を経て社労士になったという経緯がありまして。元々車が好きだったので自動車整備士になったんですけど、車って中のしくみはどれもほとんど一緒で。毎日のルーティン作業がキツくなってしまったんです。
●“好き”を仕事にしてしまった弊害というか。
岩元:そこで“勉強してやり直したいな”と思っていたときに、先輩から税理士になることを勧められて。でも勉強が苦手な自分にはハードルが高かったんですよね。それで色々と探していたら社労士というのを見つけて。でも自動車整備士だった自分がたまたま社労士の資格が取れても、活躍できないと思ったんです。だからその前にビジネススキルを学ぼうと思って、まずは商社で営業職に就きました。
●そういう経緯だったんですね。
岩元:その商社で働いていたときに、商談スキルやビジネススキルを学んでいって。そこで7年くらい働きながら、社労士の勉強をする生活を続けていましたね。
吉田:結構長いですね。同じ会社で7年?
岩元:そうです。僕が同じ仕事をコツコツと淡々とできるようになったのは、前職の会社があったからなんですよ。だから前職の皆さんには感謝していますし、営業職を経てから社労士になったのは、我ながら最適なルートだったなと思っています。でも商社の仕事も楽しかったので、本音はもう2~3年くらい働きたかったです。
●吉田さんは、以前アパレル店の店長をしていたと伺いました。
吉田:そうです。その会社は当時、業績がうなぎ登りで成長している真っ最中だったので、すごく忙しくてハードで。それで元々やっていた事務職に戻ろうと思って、しばらく派遣で事務を5年くらいやっていました。
ただどちらかと言うと接客が好きだったので、言われたことをコツコツやる仕事よりも、フレキシブルに動ける何でも屋さんのほうが性に合っていて。でもなかなか“これだな”と思うものに出会えなくて。実はスタートアップにも、社労士の業務がしたくて入社したわけではないんです。
●そうだったんですか!
吉田:サイトで検索して引っかかった中の1つに社労士があって。できないことを頑張って勉強してやってみるのも楽しいかなと思って応募しました。
●最終的にスタートアップへの入社を決めたポイントは何ですか?
吉田:面接で所長の大堀さんが話していた内容に共感ができたし、いい意味で固くないというのがよかったですね。
岩元:僕も“固くない事務所”というのが重要なポイントでした。“ここなら楽しく仕事できそう”と思って。
吉田:大堀さんの中ではビジョンがきちんとあると思いますけど、いい意味でこだわりなくやっているところがいいなと思いましたね。 面接を受けたときのことは鮮明に覚えているので、そういう意味で大堀さんの印象は強かったです。
急成長を続ける労務部門の現在
――信頼ベースで、“足りていないところもお互いにあるよね”という認識の下で仕事ができている(岩元)
●それぞれのポジションを確認させてもらうと、岩元さんが労務部門を取り仕切るリーダーで、吉田さんが新しく入った人の教育や助成金の対応をメインでされているんですよね。
吉田:私はどちらかと言うと“何でも屋さん”ですね。入社した当時(2019年4月)は労務のスタッフの人数が少なかったのもあって、何でもやらないと仕事が回らなくて。当時はお客さんのところまで謝りに行ったり、担当者のような業務もしていました。その一環で新人のスタッフも見ている感じですね。幅広く色々なことをやっています。
●岩元さんはリーダーとして、厳しくされているという印象もありますが、労務部門の現状をどう見ていますか?
岩元:みんな経験がない中でもポジティブに頑張っていると思いますね。無茶ぶりなお願いも対応してくれますし、経験のないスタッフからすると、“難しいだろうな?”って感じることも、頑張って対応してくれています。無茶ぶりする理由は、その方が早くしっかり成長できる!ってことがあるからです。その部分が、厳しいと思われているかもしれないですね。
吉田:でも基本的に仰っていることは間違ってないし、立場が違うからこその意見もあると思っているので。私はとくに反対したことはないです。思ったことは言いますけどね。
●言いたいことを言い合える関係性ができている。
吉田:お互いに引かないから、バチバチすることもありますけど(笑)。
岩元:僕としては、そこに助けられている部分もあって。吉田さんがしっかりと声を上げてくれるので、“ちゃんと聞いたほうがいいな”と思いますね。もちろん全体を見て聞けないこともありますけど、基本は信頼ベースで“足りていないところもお互いにあるよね”という認識の下で仕事ができていると思います。
●それは“会社をもっとよくしていきたい”という想いが根底にあるからですよね。
吉田:そうですね。目指しているゴールは一緒なんですけど、立場が違うと思うことも出てくるので。もちろん全部が言った通りになるとは思っていないんですけど、言わないよりはちゃんと伝えたいです。上司には知っておいてもらいたいという気持ちもありますし。
“教える側”としてのこだわりと苦悩
――やっぱり褒めないと、自分の仕事が“やってよかった”というプラスの喜びにならない(吉田)
●お二人とも教える側として、どんなこだわりがありますか?
吉田:何かをやってもらうときにきちんと理由を伝えることですかね。「こういう理由だからこうして欲しい」みたいな。ある程度のレベルにならないとわからない業務もあるんですけど、「まず1回やってみて欲しい」とお伝えしています。それでできたら褒めるということですかね。やっぱり褒めないと、自分の仕事が“やってよかった”というプラスの喜びにならないと思うので。
●理由を提示したうえで、褒めて伸ばす。岩元さんも褒めたりしますか?
岩元:僕は褒めることも教えることも苦手ですね。人の話を聞くのも苦手なんで(笑)。 褒めたら喜ぶ人もいますし、伸びる人もいるってことは理解しているんですけど…。そこは吉田さんとか、できる人に任せていますね。餅は餅屋というか。
吉田:それぞれ役割があって、お互いにできることをカバーし合えているからいいと思いますけどね。
岩元:吉田さんも褒めることが好きだと言っていたし、僕にないものを持っているので、“得意な人に任せてしまおう”と思っています。自分は教えることもあまりしていないというのが正直なところで。“こう改善したほうがいいよ”とか簡単なアドバイスすることはありますけど。
得意な人!やりたい人!など適任がいるのであれば、そこはドンドン任せていたほうがいいかな?っていうのもあります。対応が良くないときは、スバッ!と言っちゃいますが(笑)。
吉田:でも言ってくれる人がいないとわからないし、適材適所だと思います。言っていることは全然間違ってないし、すごいなと思うところもあるので。厳しいと思われているのかもしれないけど、それに対して物申す人は、誰もいないと思いますよ。
●指摘できるって、ある程度周りが見えていないとできないですよね。
岩元:そこが僕の仕事かなと思っているので。
●およそ2年でリーダーに抜擢されて、指摘する立場になったことへの困惑とかはなかったですか?
岩元:最初はありましたよ。一番苦しかったのは、最初は自分も仕事ができなかったので、思うことがあっても“言い方を気をつけないといけないな”と思っていて。最初は周りにお伺いをたてながら仕事をしていましたね。だから最初から厳しいキャラだったわけではないんです。吉田さんとかと「わからないね…」と話し合いながら、お互いにレベルアップしていく中で、徐々に先輩にも意見を言えるようになって。
●なるほど。
岩元:だから今後入社されるスタッフの中にも、仕事のセンスはあるけど、社労士としての実力がないから、周りに意見を言いづらいなと思う人が出てきてしまいそうな気がします。でも、スタートアップでは意見を言うのは全然OKですね!
スポーツと一緒だと思うんですけど、適応期間にうまく適応できるか? うまく立ち回れるか?という部分もスキルの1つだと思っているので。経験だけあっても柔軟に対応できないとダメだし、人が良くても仕事のスキルないと…ってなるので、その点では自分もバランスが取れるまで苦労しましたね。メッシぐらいのスーパースターなら、何やってもいいかもしれませんが(笑)。
労務部門にぴったりの人材とは
――社労士になりたい人というより、“社労士として活躍したい人”がいい(岩元)
●これから入ってくるスタッフには、「人」と「スキル」のどちらを望みますか?
岩元:「人」ですね。そう思いません?
吉田:「人」ですね。スキルは教えたり勉強してもらえれば身につくんですよ。でも人間の資質は変えられないじゃないですか。大堀さんが“こういう夢を持ってやっていきたい”ということに賛同してやっていく仲間というところから見ると、「人」を重視したいですね。今はスキルが追いつかなくても数年後は立派な一員になっている可能性はありますし。私自身もよくわからない状態で入ってきて、気に入ってもらえたのは「人」としての面だと思っているので。
●具体的にはどういう「人」が欲しいですか?
吉田:素直な人じゃないですかね。変に取り繕ったりせずに、言われたことを素直にできる人がいいです。「わからないかもしれないけど、まずはやってみてください」と言ったことに対して「はい!」と素直に言える人というか。
●わからなくても、やろうとする姿勢がある人。
吉田:人によっては「何でこれをやるんですか?」とか言ってくる人もいて。スタートアップにそういう人はいないんですけど、素直にやるという姿勢は必要だと思います。あとは自分の意見をしっかり持っているということ。スタートアップはどんどん大きくなってみんなで作っていく事務所だと思うので、“こうしたらもっとよくなるよな”と考えられる力を持っている人がいいと思います。
岩元:僕は社労士になりたい人というより、“社労士として活躍したい人”がいいかなと思います。社労士になるだけなら、試験にさえ受かれば良いかもしれないですけど、そこから活躍するのが難しくて。
“活躍するためにどうしたらいいのか”と考えられる人の方が、伸びしろはあると思います。もちろん資格はあれば理想なんですけど、資格取得だけをゴールにしていたら、社労士として活躍はできないかもしれないですし。
●資格を取って終わりではなく、その資格を活かした仕事で活躍したい人が理想。
岩元:士業には先生的な感じの人も多いって聞きますけど、資格だけあっても、サービスが良くないとお客さんからの信頼も得られないので。資格を持っていて知識もあって、人柄もいい人なら、正直どこの事務所でも活躍できると思います。
スタートアップも大堀さんがそういう方で、スタッフもその考え方やサービスが実現できるようになっているので、お客さんがドンドン増えて事務所が成長しているんだと思いますし。大堀さんのそういうところは僕も尊敬しつつ、真似していければなと思います!
今後の目標と応募者へのメッセージ
――社労士の業務だけでなく、プラスアルファでやりたい人には面白い事務所(吉田)
●今後チャレンジしたいことや目標をお願いします。
岩元:カッコつけるわけじゃないんですけど、プライベートも仕事も両立できて、みんなが幸せになってくれたらいいなと思っていますね。一定の人だけ充実していてもしょうがないので、みんなの意見や考え方を取り入れながら、チームのみんなで柔軟にやっていきたいです。
●岩元さんをそのように突き動かす原動力は何ですか?
岩元:社労士の試験に受かったとき、すごく嬉しかったという経験が大きいですね。社労士の試験って人によってハードルが違うんですけど、僕からするとめちゃくちゃハードルが高くて。そもそも自分が今まであまり努力をする人間じゃなかったんですけど、社労士試験で初めて自分の120%の力を出してチャレンジしたんです。
それで合格したときは本当に嬉しくて。それから努力する人や手を抜かずにやっている人が、カッコよく見えるようになったんです。なので僕の原動力は、合格した時のような達成感をまた味わいたい!というのと、純粋にカッコいい人でいたい!って感じです(笑)。
●ピュアな少年みたいな(笑)。
吉田:そうだよね(笑)。子どもに「将来どうなりたいの?」と聞いて「カッコいい人!」みたいな(笑)。
岩元:何?ダメなの?
吉田:いや、ダメじゃないけど言い方が(笑)。
岩元:でも本当にカッコよくなりたいから頑張るというのが、僕のマインドの1つですね。あと目標はポルシェを買うこと!
●ますます少年っぽい(笑)。吉田さんは?
吉田:ポルシェが買えるようにバックアップしていこうと思います(笑)。でも頑張っている人がいるから、一緒に頑張りたいなと思うし、みんなが努力しているからサポートしたいというのはずっと変わらないですね。みんな結果が出て、ご飯が食べられて、数字が作れて会社も成長し続けられるようにサポートしていけたらいいなと思います。
●それでは最後に、これからスタートアップに応募される方へメッセージをお願いします。
岩元:ポルシェを買いたい人?(笑)。
吉田:一緒にカッコよくなりたい人?(笑)。
●ハハハ(笑)。
岩元:会社のトータルサポートがしたい人なら絶対に楽しい仕事なので、そういう人がいたらいいなと思います。
吉田:たしかに社労士の業務だけでなく、プラスアルファでやりたい人には面白い事務所だと思います。
●視野を広げて手広くやりたい人。
吉田:そうやって色々な提案もしてくれたら、ありがたいですね。
岩元:僕の好きな言葉で「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」ということわざがあって。それは「人生の幸・不幸はいつ変わるかわからない」という意味のようで。
その言葉にならって、僕は嫌なことや辛いことがあってもポジティブに頑張りますし、その逆もあると思っているので、良いことがあっても調子乗らずに努力していこうと思っています。なので、一緒にお客さんのために頑張れる人の応募を待っています!よろしくお願いします!!
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弊所は2015年に設立し、設立前後の企業のスタートアップを中心に、
経営支援を行っています。 2017年には社労士部門を設立し、お客様に
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