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インタビュー 2020.12.11

【インタビュー】若手チームのまとめ役!税務コンサルタント・馬場宏之さん

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2019年3月の入社以来、税務担当者として活躍中の馬場宏之(うまば ひろゆき)さん。

大阪出身でマイペースな馬場さんは、周りに笑いを起こす事務所のムードメーカーです。

一見飄々とした印象を受けますが、働きながら公認会計士を目指し、見事試験合格に至ったストイックな一面も。

1週間の休みができたら「仕事に関する本を読みたい」と答えるところからも、仕事への真摯な姿勢がうかがえます。

今回はスタートアップ会計事務所に入社するまでの経緯や、興味深い独自の仕事観に迫りました!

Interview : ST場のベンチ

会計業界を目指し始めてから、前職までの歩み

――高校生の頃には、すでに会計の道を考えていました。

スタートアップに入社するまでは、どのような仕事をしていたのですか?

1社目は監査法人で銀行の監査をしていて、2社目の事業会社では財務分析や業務改善、業務計画などを作る経営コンサルタントをしていましたね。

直近の3社目は上場会社で、経営企画を担当しました。予算の作成や実績と比較したりする業務でした。

●いつ頃から会計業界を目指し始めたんですか?

高校生の頃です。とりあえず資格を取得しようと思ったのがきっかけで、大学では関西から上京して経営学部の会計学科に進学しました。

●公認会計士になるための勉強もその頃から?

大学卒業後に、アルバイトをしながら2年ほど予備校で勉強していました。

会計士試験の2次試験まで受かり、東京と大阪で就職活動した結果、東京で内定をもらったので再び上京した感じです。

実務経験を積みながら、最後の3次試験に備えようと思いました。

●そして昨年、最終の会計士試験に合格されましたよね。本当におめでとうございます。

3次試験を受けた時、手応えはありましたか?

はい。ほぼ全ての科目で制限時間より早く解き終えて途中退出できました。

“これはいけたな!”と思いながら受けていましたね。

馬場さんが教えてくれた勉強のコツを、本記事最後にまとめました。ぜひご覧ください!
 

 

スタートアップに応募した経緯

――会計系の職種として最後にチャレンジしたかったんです。

●スタートアップを知ったきっかけと、受けていた会社の数を教えてください。

転職サイトへの登録です。エージェントとの面談前に希望を出した時、ここがリストアップされていました。

同時に受けていたのは2〜3社だと思います。

●前職からこちらを受けた一番大きな理由はなんですか?

実は2社目の時から“会計事務所で働きたい”と思っていました。

今まで税務に関する業務に全然触れてこなかったので、会計系の職種として最後にチャレンジしたかったんです。

●スタートアップに入社するまで、税務の知識はあまりない状態でしたか?

実務としての税務の知識はほぼありませんでした。

会計士試験の座学が分かる程度でしたね。

●応募を決めたポイントはなんですか?

クラウド会計を導入していることや、設立間もないお客さんをターゲットにしていることに加え、社内全体の平均年齢が若いことです。

勢いがあって、これからどんどん進化していく事務所だという印象を受けました。

面接〜実際に入社してから

――面接で感じた以上に雰囲気が優しくて、それが良いギャップでした。

●面接は何回ありましたか?

面接自体は1回で大堀さんにしてもらったんですけど、その後に条件面談も1回ありました。

●他のところと比べて面接の雰囲気はどうでしたか?

柔らかい印象を受けました。他に受けたところは少しピリピリしていましたね。

とはいえ、接では緊張しますよね?

それがあまりしませんでした。

面接は自分でコントロールできない部分に左右されることが多いと思うので、緊張してもしょうがないと思っているので。

面接官との相性や、会社が求めているものと私が発揮できるものが合うかや、他の応募者との関係などがあるじゃないですか。

なのでほぼ緊張しなかったです。

●面接で意識したことはありますか?

姿勢ですね。猫背で姿勢が悪いってよく言われるので。

他には取り繕わないようにしました。素じゃない自分ばかり出して採用されても、結局ミスマッチが起きてしまうとお互いにとって不幸だと思うんですよね。

●筆記試験の出来や、全体の手応えはどうでしたか?

これまでの職種だと実務としてはあまりやらなかったので、税務は全然できませんでした。

でも面接の時に内定を出す期限などを聞いてもらえたので、手応えはありましたね。

内定を承諾した決め手はなんですか?

新しいことを導入しながら、柔軟に進化していく会社だという印象を持っていました。

面接を受けた結果、そのイメージ通りだったことが入社の決め手ですね。

実際に入社してどうでしたか?

面接で感じた以上に雰囲気が温かくて、それが良いギャップでした。

●スタートアップ会計事務所がこれまでの職場と違う点はありますか?

やっぱり人の優しさですね。業務時間中はピリピリした会社も多いと思うんですが、その点が一番違っていて働きやすいです。

あとは誰に聞いても丁寧に教えてくれる雰囲気があったので、入社したての頃でも気兼ねなく質問できました。

現在の仕事と、まとめ役の立場について

――やっぱり引っ張る側として、背中を見せることじゃないですか。

今の仕事内容を簡単にお願いします。

お客さんの税務担当、入社まもない人のサポート、業務の定型化・効率化を図るマニュアルチームの仕事、Dチーム*の運営、マネージャーミーティングへの出席などをやっています。

*…若手社員を中心とした、税務担当チームの1つ。

●監査法人での業務と、スタートアップでの仕事は全然違いますか?

ほぼ違います。会計事務所って大体取引から始まって、決算書や申告書を作っていく流れなんです。

それに対して監査法人は決算書や申告書ありきで、そこから遡って数字を確認していくため、見ている方向が全く逆なんですよ。

監査法人では部分的にしか税務を扱わないので、その点も違いますね。

●マニュアルチームのまとめ役として意識していることはありますか?

やっぱり引っ張る側として、背中を見せることじゃないですか。

あとは有言実行することです。役割なので立場が偉いとは思っていませんが、上に行くほど影響力が大きくなると思っていて。

発言には責任を持っていこうと思っています。

●特に好きな業務、力が発揮できる業務はなんですか?

一番やりがいを感じるのは、アシスタントさんに教えている時です。昔から人に何かを教えるのは好きですね。

●教える時に気を付けていることはありますか?

相手の視点に立つことです。できるだけ相手の理解度に沿いながら、言い方や端折る部分、手厚く説明する部分などを工夫しています。

●教えていく中で、どんな時が嬉しいですか?

理解してもらって、次に同じことをお願いした時に「できるようになったんだ」と思う瞬間が一番嬉しいですね。

チームのまとめ役もやらせてもらっているんですが、自分が全部責任を負える立場なので見通しも立てやすく、やりやすいですね。

●お客さんへのサポートについて、前職までとの違いはなんですか?

お客さんと同じベクトルを向いて走れることです。以前働いていた監査法人ではできなかったことなんですよ。

日本を良くしたいというビジョンを持っているお客さんのサポートができたら最高ですね。

●前職までと比べて、より身近に接することができる感覚はありますか?

はい。特に監査法人では基本的に上場している会社を見ていたので、その点は全然違いますね。

“一緒に成長していこう”という観点で仕事ができるのは、スタートアップならではだと思います。

スタートアップで一番大変だったことはなんですか?

業務では年末調整ですね。試験勉強でもほぼ出てこなかった部分で、前情報が少ない業務だったので大変でした。

仕事に手応えを感じるのはどんな時ですか?

お客さんから「知り合いに紹介してもいいですか?」って言われた時ですね。

会計事務所の人間としてある程度認められたという証拠でもあるので。

仕事をする上でのこだわり

――組織全体で最大限のバリューを出すのが、みんなで集まっている理由の1つ

馬場さんは「ルーティン化するのがすごく速くて得意」と評判ですよね。

基本的に面倒くさがりなので、仕事は極力ルーティン化してますね。

その方が期日も遅れないし、漏れもないし、考えなくても良くなるので。

お酒を飲みに行く時でも、“お店に入ったらとりあえずビール”って決めておけば、もう考えなくて良いじゃないですか。

プライベートもルーティン化しちゃってますね(笑)。

仕事をする上でのこだわりはありますか?

期日を守ることです。それができないと、人として信頼されないと思うんですよね。

やはり仕事は一緒に働く人に信頼されてこそ成り立つと思うので、期日を守って有言実行していかないと。

他には全体最適についても考えていますね。組織全体で最大限のバリューを出すのが、みんなで集まっている理由の1つだと思うので。

全体最適について詳しく教えてください。

ポジションによって発揮すべき役割ってあると思うんです。

それを「これをやりたいから」ってポジションを跨ぐようなことをするのって、組織全体から考えると良くないじゃないですか。

自分のポジションで今何が求められているのかを考えながら、自分の認識の中で動いているって感じです。

どんな人と働きたいか

――自分の給与に値する成果を出さないといけないっていう認識がある人と働きたい

馬場さんは採用にも携わっていますが、応募者のどんなところを見ていますか?

身だしなみと、挨拶した後のリアクションを見ますね。

どんな方と一緒に働きたいですか?

生真面目すぎない、柔軟な人です。

あとはやっぱりビジネスなので、“自分の給与に値する成果を出さないといけない”っていう認識がある人と働きたいです。

責任感のある人が良いですね。

今後チャレンジしたいことや目標を教えてください。

仕事では1年半しか会計事務所の業界歴がないので、引き続き目の前の仕事に励みながら、土台を固めていきたいです。

プライベートでは、毎日よく寝ることを目標にします(笑)。

応募される方にメッセージをお願いします。

みんなとても優しく教えてくれるので、そういう環境を求めている人にぴったりだと思います。

そしてベンチャー企業なので、“一緒に成長していこう”という気持ちがある人と一緒に働きたいです。

●馬場さん、ありがとうございました。

馬場さんに勉強のコツを伺いました!

日々の業務に励みながら、公認会計士試験への合格を果たした馬場さん。

働きながら勉強するコツをたくさん教えてもらいました!

Q:業務がある平日の勉強方法は?

電車の中でテキストを見たり、スキマ時間を大切にしていました。

ボーッとしていたら時間は過ぎていってしまうので、作っていくことを意識しましたね。

Q:仕事が試験勉強の障壁になりませんでしたか?

勉強時間は多いほどありがたいですけど、土日があれば何とかなるって感じですかね。

土日は遅くとも昼までには起きて勉強していました。

Q:睡眠時間は確保できましたか?

確保というよりは、逆算でした。

必要な勉強時間と働く時間の残りを、睡眠に充てるという感じですね。

仕事にも勉強にも必要な時間が決まってるので。両方ちゃんとやるとしたら、その計算式しか成り立たないと思っています。

Q:具体的な勉強方法を教えてください

例えば計算系の科目ならテキストをゴリゴリ読むことはせず、予想問題を解きます。

試験なので、いかにアウトプットできるかを意識していましたね。

Q:暗記はどうやって覚えましたか?

3次試験の時は予想問題をベースでやりましたね。

問題を見て、単語や文章を思い出せるかを確認していました。

Q:モチベーションの保ち方は?

モチベーションに頼らないで生きています。やるべきことがあればやるっていう、ただそれだけです。

モチベーションでやっていたらダレるので、機械的にやれる仕組みを自分の中で構築しないと辛いと思います。

Q:そういう仕組みの作り方を教えてください。

勉強のスケジュールを先に立てることですね。予備校に通っていた時も、何時に予備校行って、まずこれから勉強しようとか。

時間までは区切っていませんでしたが、やることは大体決めていましたね。

Q:楽しさは求めませんか?

そこが優先順位の上位ではないですね。やることをやらないと楽しむも何もないかなと。

Q:ご褒美がなくても頑張れるタイプですか?

自分が納得して決断した物事であれば、頑張れます。

Q:疲れの取り方や体調管理法は?

疲れは寝て取るしかないですね。体調管理にはこまめな水分補給と栄養ドリンクです。

Q:本当にストイックですね!

メリハリはつけていきたいです。後に回してもいずれやらないといけないですし。

試験も詰めて2年でやるかダラッと4年でやるかで言ったら、私は前者を選んで、残りの2年は違うことに使いたいです。人生には限りがありますから。

 
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